ポジティブな体験がリソースになる
私はカウンセリングの仕事をしています。
先日あるクライエントとの6回のカウンセリングが終結しました。
そのとき、その人から「今後の生活でのアドバイスを下さい」と言われました。
そのときの私のアドバイスは、
「喜びを感じたり、楽しさを感じたりするようなポジティブな体験を集めて下さい」
でした。
NLPでは、クライエントのトラウマを解消したり、将来の目標設定をするときによく使うものがあります。
それがこの「その人の過去のポジティブな体験(を思い出したときに感じる感情)」です。
過去のポジティブな体験はNLPでリソースと呼ばれるものの1つで、たんに過去の思い出になるだけではなく、現在と未来に良い変化を与えることが出来る貴重な資源になります。
ただ、実際にカウンセリングをしているときに
「過去のポジティブな体験を3つ思い出して下さい」
とお願いしても、
「そんな思い出はありません。1つぐらいしかありません・・・」
と寂しそうなお顔で言われるクライエントはかなり多いです。
これは本当にその人にはポジティブな体験が少ないか、あるいは悩みの最中にはポジティブなことはなかなか思い出せないかのどちらかですが、リソースが多いほうが良い変化を作り出すのに都合が良いのは間違いありません。
このようなクライエントを数多く見ているので、私はリソースつまりポジティブな体験を意識して集めておくことの重要性を痛感しています。
悩みが少ない平凡な時期にこそポジティブな体験をできる限り数多く経験しておくべきです。
それはいつか危機の時期がきたときに、リソースとして役に立つからです。
この記事を書いているのは2015年5月2日です。
ゴールデン・ウィークが始まっています。
このような休みの期間こそ、ポジティブな体験を作り出して下さい。
そしてそのときに喜び、楽しさ、安心感、癒やされた感覚などのポジティブな感情を味わって下さい。
その体験はあなたの未来に役立つリソースになります。