「ナポレオンの村」に学ぶNLPテクニック
TBS日曜劇場「ナポレオンの村」で凄い公務員が描かれています。
市役所職員である主人公が市長と対立しながらも、奇抜なアイデアと卓越した実行力で限界集落の村を再生していくドラマです。
単なるお話ではなく、実話を元にしたものです。
原作はこちらです。
ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (講談社+α新書)
高野 誠鮮
なぜ、このドラマの主人公は四面楚歌の状況下で、大きな仕事ができたのか?
それについてNLPの観点から見てみると、主人公が頻繁にNLP的な言動をしていることに気づきます。
それは、「ナポレオンの言葉を口にしていること」です。
主人公は危機に瀕したとき、仲間を説得するときなどにナポレオンの言葉を言っているのです。
ナポレオンの言葉というのは例えば、
「私は決して障害に屈しはしない。いかなる障害も、私の中に強い決意を生み出すまでだ」
「予の辞書に不可能ということばはない。私には、やってできないことはひとつもない。もし、自分自身の辞書があったとしたら、その中に不可能などということばは入っていないはずだ」
「最も大きな危険は、勝利の瞬間にある」
などです。
NLPのテクニックに「モデリング」というものがあります。
特定の人をモデルにして、その人になりきります。その人の姿勢、表情、身振り手振り、話し方、そして言葉などを徹底して真似していきます。
そのような真似する作業を続けながら、最終的にはそのモデルの思考や価値観、信念までも学び取るテクニックです。
このドラマの主人公は、ナポレオンをモデルにして、ナポレオンの言葉を頻繁に口にするという形で、モデリングのテクニックを使い続けていたと考えられます。
ナポレオンの言葉を常に口にすることで、ナポレオンの思考法を手に入れ、そしてそれを自分の仕事に活かしていたのではないでしょうか。
そう考えると、偉人の名言や金言を口癖にするというのは、いつでも簡単にできるモデリングの方法であることが分かります。
世の中には偉人の名言集や金言集が数多くあります。
その中から、今あなたが直面している問題の解決に役立ちそうな人をモデルに選んで、その人の名言・金言を集めることです。
そして、集めた名言・金言の中から好きなものを選んで、1日に何回も口に出して言うことです。
これだけで今までのあなたとは違う思考・感情が次第に作り出されていきます。
できれば、その偉人の伝記などを読んで、その偉人がどのような状況下でその名言を言ったのかというところまで知ることです。
そしてその状況でその偉人が見たもの、聞いたこと、感じたことまでイメージします。その名言を口にする時はそのイメージも思い浮かべながら言うのです。
この偉人の名言を口に出すというモデリングをするなら、そのようなイメージまで持つようにするとさらに効果が上がることでしょう。
NLPプラクティショナーコースでは、モデリングの他にも様々なテクニックを学ぶことができます。
(※上の画像は「ナポレオンの村」のウェブサイトから引用しました)