NLPで考える力を伸ばす方法
一つのことを考えているといつの間にか雑念が浮かぶ人はいませんか?
どれだけ考えても、内容の浅い答えしか出てこない人はいませんか?
仕事にしろ、プライベートにしろ、何かを考えて答えを出すという場面が次々にやってきます。深く考えずに行動した結果、後悔したということにならないように、考える力を伸ばしたいものです。
そこでNLPのテクニックを応用して、考える力を伸ばす方法を紹介します。
そもそも「考える」という作業は、自分の心のなかで自分自身と対話しているのです。自問自答しているとも言えます。
そこでこの自己内対話を促すことで考える力を伸ばします。
手順は下記の通り。
1 椅子を2つ準備して下さい。腰掛ける場所が2つ確保できるなら、椅子でなくともよいです。
2 考えるテーマを1つ決めて下さい。
3 2つの椅子のどちらも見える位置に立って、一方に自分、他方に自分の意見に批判的な人が座っているとイメージして下さい。できるだけ視覚的にイメージ出来るほどよいです。
批判的な人とは、「ごもっとも」「一理ある」と納得できるようなことを言う人をイメージします。そのような人があなたの周囲にいませんか。実際にいるならその人をイメージして下さい。
いないなら、デレビで見て知っている専門家、評論家、コメンテーターなどでもよいです。過去に出会った人でも、歴史上の偉人でもOKです。
4 自分のイメージが座っている椅子に座って下さい。自分の姿のイメージの中に入っていく感じです。そしてその椅子に座って、相手(批判的な人)を見ます。視覚的にイメージします。そしてテーマについての自分の考えを述べます。実際に口に出して言って下さい。
5 他方の椅子に座ります。批判的な人の姿のイメージの中に入っていく感じです。そして批判的な人に成りきります。批判的な人の目で見ます。相手(自分の姿)が見えるはずです。そして批判的な人の耳で聞きます。相手(自分の)が先ほどテーマについて述べた言葉が聞こえてきます。そして批判的な人の感じる感情を体で感じます。
そして批判的な人として相手(自分)の意見に対して批判的な意見を述べます。批判的な人だったらこんなことを言うだろうということを言うのです。実際に口に出して言って下さい。
6 自分のイメージが座っている椅子に戻ります。そしてたった今、批判的な人が言ったことを聞きます。そしてそれに対して反論して下さい。実際に口に出して言って下さい。
7 批判的な人のイメージが座っている椅子に座ります。そしてたった今、自分が言った反論を聞きます。そしてその反論に対して反論して下さい。
※6~7を繰り返します。第三者から見ると、あなたは二つの椅子の間を行ったり来たりしています。繰り返すほど、テーマに対する考えが練り上げられていきます。
8 どちらからも意見が出ない状態になったら、2つの椅子のどちらも見える位置に立ちます。この位置は、第三者になる場所です。第三者として両者の意見を仲裁して下さい。妥協点が見つかるかもしれません。何らかの条件をつけるなら両者ともに賛成できることがあるかもしれません。両者の共通点を見つけてみるのもいいかもしれません。
この段階で仲裁した内容がテーマに対するあなたの考えになります。4での自分の意見と比べると格段に考えが深まっているはずです。
2つの椅子の間を行ったり来たりすることを面倒くさいと思う人もいるかもしれません。
しかし、実際に位置を変えることで知覚に変化を与えられて、予想外のことが思い浮かぶようになります。
また、雑念が浮かぶことを抑える効果もあります。
以上の手順は、NLPの「ポジション・チェンジ」と呼ばれるテクニックを応用したものです。
NLPでは、自分に新しい気づきを与えてくれる様々な心理テクニックを学ぶことができます。