部下の欠点が目についてイライラするときは

部下の欠点にイライラしませんか?

「簡単なことすらできない・・・」「なかなか動かない・・・」
そんな気持ちになることはありませんか?

しかしそのイライラをその部下にストレートにぶつけることはためらわれるはず。今後もその部下とできるだけ良好な関係を保っていかないと仕事にならないし、万一ハラスメントと騒がれでもしたら面倒です。
結局、あなたはイライラを溜めていくばかりになっているかもしれませんね。

あなたと部下との圧倒的な能力差がイライラの原因

そもそもそのイライラの原因の1つは、あなたとその残念な部下に圧倒的な能力差があることです。
能力に差があるので、あなたにとっては簡単なことでも、その部下には難しいことになっているのかもしれません。

仮に、会社に入社したばかりのときの仕事能力を1とします。
仕事経験を積むことによって1年に10%ずつ能力を伸ばした場合、10年後にはどうなっているでしょうか?

1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1≒2.6

2.6倍になっています。
つまり新入社員の2.6人分の仕事能力になっているのです。

20年後にはどうなっているでしょうか?

1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1
×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1≒6.7

新入社員の6.7倍になっています。
入社して20年後には上司として部下を持っている人が多いことでしょう。
そのときは、部下は自分の6分の1ぐらいしか仕事ができないように感じる訳です。
それならイライラするのも当然ですね。

あなたもご自分の場合を計算してみてください。
「自分はどんどん力を伸ばしてきた」と思う人は1.1ではなく1.3とか1.4のようにかける数を大きくして下さい。「そんなに伸びていない」と思う人は数を小さくして下さい。

そしてあなたがもしも勤続10年ならその1にその数を10回かけて下さい。
電卓で計算するとすぐに答えができます。

どんな答えができましたか?
とにかく、自分と部下の能力は同じではないことが実感出来たと思います。

それでもイライラする人への心理ワーク

「能力差があることは分かっても、まだイライラする!」という人は、次のワークをして下さい。

1. 椅子を2つ用意して、向き合うように配置して下さい。

2. そして一方の椅子にすわり、向かい合っている他方の椅子を見て下さい。

3. 向かい合っている椅子には当然誰も座っていませんが、その残念な部下が座っているとイメージして下さい。

4. そしてその部下にイライラすることをどんどん言葉にして伝えて下さい。どれだけ話してもよいです。

5. 次に、部下が座っていた椅子にすわって、その部下になりきって下さい。その部下になったつもりで、目の前にイメージしている上司(つまり自分)に言いたいことを言って下さい。

6. その後も気が済むまで、上司になったり、部下になったりして、イメージ上での対話を続けて下さい。これを第三者から見ると、あなたが二つの椅子の間を行ったり来たりしながら、何かブツブツ言っているように見えます。

これは右脳的で潜在意識も使うワークなので、意外な言葉が口から出てきて、良い気づきが得られることもあります。その結果、部下を見る目、そして感情に良い変化が起きてきます。

実はこれはNLPのテクニックの1つを簡易な形にしたものです。
部下にイライラしている人は、どうぞ試してみてください。

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