記憶を変える方法


人がある体験をしたとします。
その人がその体験を認識するプロセスは、

目を通してその体験に関する映像を見て(視覚情報)、
耳を通してその体験に関する声や音を聞いて(聴覚情報)、
肌を通してその体験に関する肌触りを感じて(触覚情報)、
鼻を通してその体験に関する匂いを感じて(嗅覚情報)、
舌を通してその体験に関する味を感じて(味覚情報)、

これらの五感による情報を脳で統合することによって、その体験を「体験した」と感じているのです。

つまり、体験は五感による情報で構成されているのです。

ということは、実際に体験しなくとも、脳に五感による情報を与えることができれば、脳は「実際に体験した」と認識するのです。

アーノルド・シュワルツェネッガー主演のSF映画「トータル・リコール」ではまさにこの原理が使われていました。

時代設定は近未来で、リアルな五感情報を脳に直接与えることによって記憶を書き換えられた主人公が本当の記憶を取り戻していくストーリーです。

この映画の中では、眠っている間にリアルな五感情報を与えて、まるで本当の体験をしたかのような気分になる夢を販売する会社も登場します。

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この原理を使えば、ある人が過去に失敗体験をしていたとしても、その失敗体験の記憶を変えることができます。

その記憶がどのような五感情報で構成されているのか分析して、その五感情報の一部を意図的に変える(変化したイメージをする)と記憶が変わるのです。そして記憶が変わると気分も変わるのです。

例えば視覚情報だけでもさらに細かく分析すると、

・色
・形
・明るさ
・彩度
・動き
・距離
・位置

などの情報から構成されていることが分かります。
これらをNLPではサブモダリティと呼ぶのですが、このサブモダリティを変化させるのです。

具体的には、その視覚情報(映像)の

大きさを大きくしたり小さくしたり、
近づけたり遠ざけたり、
カラーにしたり白黒にしたり、
動画にしたり静止画にしたり
明るくしたり暗くしたり、

など変化させるのです。
パソコンで、画像や動画を編集するのと同じような感じです。

そうすると記憶と気分が変化してくるのです。

これはNLPでサブモダリティ・チェンジと呼ばれるテクニックです。
このテクニックを使えば、自分にとって快適なイメージを作り出すことができるのです。

NLPを学べば、このような記憶と気分を変えるテクニックを数多く習得できます。

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